クリスカニンガムのインタビューより抜粋、マドンナの PV 撮影のときの話

(この作品を)僕の作品集にずっと入れてなかったのは、モーション・コントロールで撮った部分をカットしてしまいたかったからなんだ。あの時のエフェクトをかけたショットは、どれも気に入っていない。良くないんだ。あの撮影にどれだけ手間がかかったなんかはもうどうでもよくって、ただ彼女が砂漠でコートを着て歌ったり踊ったりしている様子を撮影して入れておくべきだった。僕にとってはそれで充分だった。でもレコード会社もマドンナも、あのショットは残すべきだったと言い張った。金もかかっていたしね。


Q:ふつうレコード会社はコンセプチュアルなシーンよりもアーティストの演奏シーンを多く求めてるものですが、そういう戦いとはほとんど逆ですね。


でもそっちの方がだいたいの場合正しいんだ。カリスマのあるビッグ・アーティストの場合はほとんど、どこかのビデオ監督の糞みたいなコンセプトに付き合ってるのを観るより、ただレンガの壁の前で歌ってるのを観る方がずっといいじゃないか。砂漠でマドンナが4分間踊ってる方が、くだらないモーション/コントロールの撮影よりもずっと魅惑的だよ。スタイリッシュには見えたけどね.

Come to daddy の PV を作った監督がこんな意見を持ってるとは意外だった。