bkko's eye

溢れるほどあるホットトピックスの中から、特に注目されるキーワードを解説する bkko's eye のコーナー。第六回目は「実は血が繋がってなかった」。


「実は血が繋がってなかった」に「実は」とついているように、この言葉は血が繋がっていたと信じきっていたものがある前提なのである。まずはそこから説明しよう。僕の記憶が正しければ、僕の友人は加護ちゃんのかわいさに対して「妹のようなもの」というフレーズをよく用いていたと思う。自分の恋人にする対象としても見方は梨華っちやごっちん*1に対して行ってきたのであり、加護ちゃんはそういう風に見ていないと僕たちに説明してきたはずである。


ところが本人曰く「加護ちゃんのかわいさがますます加速して」きたために、加護ちゃんの存在が妹という枠には収まりきらなくなっていき、ついには禁忌の領域に触れてしまったのである。それはさすがにまずいだろうと糾弾する僕たちに対して彼がした言い訳が「実は血が繋がってなかった」。


この「妹」という前言をあっさりと撤回する辺りが、彼が萌え不安定三銃士の一人だと言われてしまう由縁だと思う。そして、この妹→他人という心境の変化は、萌え勢力地図が大きく変化したという意味において、社長のキッズ萌えと同じくらいのインパクトがあると思うのだが世間にはそこまで深刻に認識されていないのが現状である。

*1:時代によって流れがありますけれども。